第9回 居宅サービス13種の全国集計と分析


サービス事業所数はニチイ学館がトップ

施設・居住系サービスの供給戸数の調査やその供給分析を7年前から行っているが、本年7月に居宅サービスに関してデータを収集し、その分析を行ったので、今回はその一部を紹介する。

表にまとめたように、13種の居宅サービスを行っている事業者は約13万8000ヵ所におよぶ。うち大阪府1万1237ヵ所、東京都1万1109ヵ所が最も多く、神奈川県・兵庫県など大都市をかかえる県がこれに続く。最少は鳥取県の857ヵ所。

居宅サービス13稲類の事業所数は、ニチイ学館が2199ヵ所で、2位のツクイ688ヵ所、3位のアースサポート603ヵ所を大きく引き離している。

サービスごとに事業所数のランキングトップをみると、訪問介護はニチイ学館、訪問看護は徳洲会、訪問入浴介護はアースサポート、訪問リハビリテーションは徳洲会、通所介護は茶話本舗、通所リハビリは徳洲会、短期入所はユニマット、短期入所(老健施設・介護療養病床)は徳洲会、居宅介護支援はニチイ学館、小規模多機能型居宅介護はニチイ学館となっていて、サービスごとにトップ事業者が入れ替わるが、総合的にニチイ学館、医療系サービスは徳洲会が際立つ結果がわかった。

 

第4期事業計画での居宅サービス実施状況

都道府県が策定した各サービスの利用見込み数と、厚生労働省の介護給付費実態調査月報の集計値を、第4期介護保険事業計画期間の最終年次である平成23年度で比較してみると、訪問介護は見込み数1億7200万回/年に対して実鎖値2億300万回/年で、見込み数に対する達成率は116%となった。同様に通所介護の達成率は114%、訪問看護と短期入所の達成率は103%となり、計画での見込み数を実績値が上回っている。訪問入浴介護と通所リハビリは、達成率95%となり、未達成である。

訪問介護(夜間対応型含む)の事業所数3万357ヵ所のうち、介護サービスの情報公表制度によってヘルパー数の情報が得られた2万5413ヵ所の情報を集計すると、全国の訪問介護事業所のヘルパー数は常勤換算で18万8724人、1事業者当たり平均7.4人のヘルパーを雇用している。全事業所数に平均値を乗じて想定ヘルパー数を算定すると22万5000人。実態は時間雇用が相当数を占めているので、30万人を超えるヘルパーが訪問介護に携わっているものと思われる。

要介護者100人当たりのヘルパー数では、最も多いのは大阪府や和歌山県の5.6人。一方で少ないのは富山県の2.0人、佐賀県の2.2人となっていて、2.5倍以上の開きがある。

訪問看護も同様に情報公表制度から算出すると看護師(准看護師含む)数は2万5696人で、1事業所当たり4.4人、想定看護師数は3万人となる。

居宅サービスも施設・居住系サービスと同様に、都市部ではサービス不足となっている姿がクローズアップされる結果となった。

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